Futures Design Training- Basic編 ツール紹介
Futures Designにご興味をお持ちの皆様
mct Futures designチームのセツです。
この度、未来研究や戦略計画に興味のある皆様を対象に
2024年4月17日(水)に開催する『Futures Design Training- Basic編-』をご案内します。
このセミナーではこれからFutures Designを始める方、学び直したい方にとって
必見のセミナーとなっております。
このメールでは今回のゼミナーで使われる二つの重要なツール
『Futures Wheel』と『Futures Cone』に焦点を当て、それぞれの使用方法や可能性を紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
FUTURES WHEEL
Futures Wheelは、未来予測のための直観的なツールで、特定のイベントやトレンドが将来に与える影響を段階的に視覚化します。
中心には未来を予見させるような兆し(シグナル)を置き、その周囲にはそのシグナルが直接引き起こす影響、次いでそれに続く間接的な影響を示す層を配置していきます。
これにより、未来の複雑なシナリオが形成され、より戦略的な計画と準備が可能になります。
使用方法は、
①まず核となるシグナルをウイールの中心に置きます。
②その後、中心から直接引き起こされる影響を第一層に配置し、第一層の影響からさらに派生する二次的、三次的な影響を、外側の層に記載します。
③各層を充実させることで、シグナルが未来にどのような波及効果を持つのかを一目で把握できます。
Futures Wheelのメリットは、シグナルが未来に及ぼす影響の複雑な連鎖を明確にし、未来の可能性を広範囲に探索することで戦略的思考を促進することができることです。
さらに、様々な未来シナリオの基盤となり、それに基づいた戦略や政策の策定に役立つ土台を提供します。
このプロセスを通じて、未来研究や戦略計画を行う際に不可欠なツールとして、個人や組織が未来を形作る上で重要な役割を果たします。
コアスペース(中心): 分析の出発点となる具体的なイベントやトレンド兆し(シグナル)を置きます。これは、未来のシナリオを考える際の基盤となる要素です。
第一層(直接的影響): コアから直接的に生じる影響を示します。この層は、原因となるイベントが直接引き起こす最も明白な結果を表します。
第二層以降(間接的影響): 第一層の影響がさらに波及して生じる、二次的、三次的な影響を描きます。これらの層は、初期のイベントがどのように複雑な影響の連鎖を生み出すかを示します。
FUTURES CONE
時間軸に沿って展開される扇形の構造を有し、現在から将来へと伸びる多様なシナリオを描き出します。
扇形の最内部は現在の状態を表し、そこから外側へ移動するにつれて、様々な未来の可能性が描かれます。
最内部に近い層は「現在の延長線上にある未来」として、過去の継続から想定される未来を表します。
外側に位置する層はそれぞれ、「可能性のある未来」「望ましい未来」「あり得ない未来」を表し、これらは現実的な予測から創造的な予測、さらには空想的な未来までをカバーします。
外側に行くほど、未来の確実性は低下し、不確実性と想像の範囲は拡大します。
その情報を基に、将来的にどのような展開が考えられるか、そしてその実現可能性がどの程度であるか見積もるかを評価します。
様々な未来シナリオをコーンの対応する層にマッピングすることで、想定される未来を幅広く視覚化し、確実性の度合いに応じて整理します。
そして、これらのシナリオに基づき、取り得る戦略や対策を検討し、未来への準備を整えるための行動計画を立案します。
Futures Coneは未来の不確実性を理解し、対応策を練る際に不可欠なツールとなり、組織や個人が将来起こりうる予期せぬ変化への準備を助け、多様な未来に対して柔軟かつ戦略的な対応を可能です。
フューチャーズデザインに通じて未来を読み解き、新しい可能性を探求する方法を一緒に学びましょう。
未来を創造する旅は、ここから始まります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。